話題のシン・ゴジラを観てきたので極力ネタバレなしで感想を書く

 

ネットで話題のシン・ゴジラを観てきました。

邦画を映画館で鑑賞するのはジブリを除けば実に13年ぶりです。高校一年の時以来。

ちなみに邦画そのものを観るのもDVD、テレビ放送を入れて10年ぶりくらいです。最後に観たのが上野樹里主演のスイングガールズ(だったと思う)。

邦画は興味ないというかむしろ嫌いでした。

高校くらいの頃に窪塚主演の映画とか、バトルロワイヤルとか、中村獅童の「今会いにいきます?」とか、流行ったものは何本か観たことあるんですが…(セカチューとか懐かしいよね)

これが漏れなく面白くない。

もうびっくりするくらい面白くない。

高校の時、何とか理解しようといろいろ観たけど何一つ面白いものはなくて、結局いつしか邦画を観るのをやめていました。

そんな邦画嫌いの私がなぜ「シン・ゴジラ」を観ようと思ったのかというと、面白い映画レビュー記事を書くブロガーさんがこんなツイートをしていたからなんですよね。

え?

そんなに面白いの?

邦画でしょ?

でも庵野さん(庵野秀明)ならもしかすると…?

と思って観に行くことにしました。

ちなみにこのツイート(他好評ツイート)を観るまでの私の「シン・ゴジラ」に対するイメージはまさにこんな感じ。

チケットを買う直前までこの可能性を捨てきれずにいましたが…

というわけで前置きが長くなりましたが、シン・ゴジラを観た感想を極力ネタバレなしで書こうと思います。

物語、ストーリーのネタバレは極力しないように書きますが「どんな映画か」は書いちゃいますので余計な先入観を持ちたくないという人は先にゴジラを観てからご覧ください。

⇒TOPへ戻る

バックトゥザフューチャー

※画像に意味はありません。

邦画である必要のある映画

「シン・ゴジラ」はどんな映画だったかを一言で表すと、

「ゴジラ来日というパニック映画だった」

という感じでした。

シン・ゴジラはこれまでの特撮怪獣バトル映画ではありません。

本編開始前の映画予告(始まる前の近日公開映画の宣伝)からそんな予感がしていました。

同時に公開中の「ファインディングドリー」のような子どもも好んで観る映画は必ずと言って良いほど本編前の宣伝も子ども向け作品が多いですが、この「シン・ゴジラ」に関しては映画予告で紹介される映画が明らかに大人向けでした。

予想通り今回の「ゴジラ」は子ども向けに作られた特撮怪獣バトル映画ではありませんでした。

「シン・ゴジラ」は現代の日本、今日ゴジラが日本にやってきたらどうなるかを忠実に再現した映画です。

だから邦画である必要があるし邦画でしか出来ない映画でもあります。

ゴジラはハリウッドでも2回ほどリメイクされているようですが、どうあがいても今回の「シン・ゴジラ」のようなリアルさをハリウッドで再現することは出来ません。

日本にゴジラが来たらどうなるか?

を忠実に表すには日本人が日本語で話さなければならないわけです。

ゴジラが来て暴れて街を壊す、その怪物を倒すために人間が作り出した巨大ロボットで戦う、または別のモンスターが来て戦う、という映画なら別に日本である必要はありません。

派手な爆発、迫力のある戦い、イケメン俳優と美しいヒロインのラブロマンスはむしろアメリカのハリウッドスターが演じた方が100倍絵になります。

だから私はこの10年余り、邦画を観ずに洋画ばかり観てきたわけですが、「シン・ゴジラ」に限っては邦画でしか出来ないことに注力していて「邦画の良さ、邦画の魅力」をとても感じました。

これまでのゴジラ(と言っても最後に観たゴジラはVSデストロイア)はモンスター同士の戦い、またはモンスターと人間の戦いでしたが、今回のゴジラはバトル映画というよりはパニック映画、いやむしろ戦争映画に近いものを感じました。

邦画が嫌いな人にも観てほしい

私もそうですが、邦画が嫌いな人って多分多いと思います。

昔の作品は知りませんが、現代の邦画はとにかく面白いものが少ない。

人気小説や漫画、アニメを流行りの若手俳優で実写化して話題にするだけして、ヒットしたらドラマに繋げるだけの橋渡し的なポジション。

映画そのものを本当に面白くする気があるのか疑いたくなるくらいに思っている人、きっと多いと思います。

だけど今回のシン・ゴジラは本当に面白かった。

久しぶりに見終わってすぐに「もう一度観たい」と思った作品に出会いました。

ただし子ども向けではありません。

多分子どもを連れて行っても大半の子どもは「面白くない」と感じると思います。完全に大人向け。

だからこそここまでネットで話題になって、ヒットしたわけですが。

シン・ゴジラはおそらく業界関係者も驚くほどの大盛況だと思います。

何故ここまでヒットしたのかというと、やはり「邦画である」ということが大きいのではないでしょうか。

どんなに「面白い」と言われてもおそらく私のように邦画の「面白い」という評判の期待値が低かったんだと思います。

特にネット民(テレビではなくネット中心の生活をする人)は近年の新人俳優のブレイクの起爆剤として作られたような邦画にウンザリしていたわけですから、どんなに前評判が良くても、庵野監督だと聞いてもシン・ゴジラに過度な期待はできなかったと思います。

評価の良し悪しは事前の期待値に大きく影響されます。期待値が低ければ期待を超えることはそれほど難しくありません。逆に期待値が高ければ期待以上の面白さを感じること、感じさせることは難しいです。

シン・ゴジラの「シン」は「新」という意味も込めらているのではないかということには誰もが気づくと思います。

しかし公開前の宣伝では「これまでと違う」、「新しいゴジラ」のようなうたい文句は一切していません。

必要以上に期待値を上げない売り出し方をした今回のゴジラは予想通り低い期待値で観に行った顧客を魅了しました。

制作側のマーケティング手法が功を奏したわけです。

とにかく今回のゴジラは何から何まで「邦画もやれば出来るじゃねえか」と思わされました。

邦画がハリウッドに比べて面白くないのは規模の違い、製作費の違いだと言う人がいます。

確かに一流ハリウッドスターを揃えたA級のアメリカ映画は桁違いにお金が掛かっています。

しかし「ターミネーター(初代)」や「ロボコップ」等、低予算(どちらも邦画、海猿の半分以下)にも拘わらず大ヒットをした映画はたくさん存在します。最近だと「SAW(ソウ)シリーズ」等が有名ですね。

私はこれまで邦画が面白くないのは「面白い映画を作れる環境ではない」、または「面白い映画を作る気がない」から面白い邦画が生まれないと思っていました。

だけどやれば出来るらしいです。

庵野監督が「今回限りだ」ということでゴジラを引き受けたという逸話があるので二作目は期待できないかもしれませんが、邦画業界の今後には期待したいですね。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket

この記事へのコメントはこちら

メールアドレスは公開されませんのでご安心ください。
また、* が付いている欄は必須項目となりますので、必ずご記入をお願いします。

内容に問題なければ、下記の「コメント送信」ボタンを押してください。