確か先月くらいだったか。
huluで配信されていたので全話観ました。多分まだ配信されています。
『女王の教室』は何年か前に流行った『家政婦のミタ』と同じ脚本家、遊川和彦さんです。スゲーな。
放送されたのは2005年で9年前、当時十代だった私にとって今までで最も印象に残ったドラマのひとつ。
それがhuluで配信されていたので即行みたわけですよ。
やっぱりスゲー面白い。そしてこれ今だと放送できないだろうなあ、一話放送しただけで非難殺到で打ち切りになると思う。
っていうくらいの衝撃。これがつい最近twitterでも話題になっていたのでちょっと言いたいことを書く。
女王の教室が教える世界へ★ http://t.co/J2iMbYDOpY#まとめpic.twitter.com/tzc4TFLpgp
— 影山 恭子 (@zonvplxjfhehsz) 2014, 9月 20
Contents
いい加減目覚めなさい
女王の教室をシンプルに説明するとこう。
新しく赴任した担任の教師、阿久津真矢は超スパルタ教師。
テストの成績が悪い児童や、楯突いた児童に、「代表委員」と称して雑用係を務めさせるなどをする。
とにかく見るに耐えないほど冷酷な教育の真の狙いは、教師が「壁」となり立ちはだかること。それを乗り越える努力をさせない限り、子供達は真の「壁」を乗り越えることが出来ない。
そう考えた真矢は子ども達に社会の現実を教え、場合によっては体罰をする覚悟で厳しい教育を行う。
6%しか幸せになれない
鬼教師、阿久津真矢は一話から初っ端小学6年の生徒達に厳しい社会の現実を突きつけます。
「日本で幸せになれるのはたったの6%しかいない。」
「日本という国は特級階級の人たちが楽しく幸せに暮らせるように、あなた達凡人が安い給料で働き、高い税金を払うことで成り立っている。」
現実にこんなことを言う教師がいたら即効新聞沙汰だろうけど、ドラマだから許される。今だったら多分許されないかw
社会の厳しさを子ども達に
全編通してかなり嫌な教師をやっているわけだけど、実は子ども達の為に最善だと思って鬼教師を演じていることが前日譚である『スペシャル版』で明らかになります。
まあ実際学校で大人が教える「綺麗ごと」は実社会では使い物にならない。
幸せになれるのは限られた人だけだし、バカはホント苦労する世の中だ。
特にこれからグローバル化がさらに進めば大企業や資産家は税金の安い住みやすい国に移転するようになる。それを防ぐ為に日本政府は金持ちが住みやすいような国づくりをする必要がある。
結果そのシワ寄せは貧乏人にくるわけ。酒税、たばこ税、消費税はこれからどんどん上がってくる。
金持ちだって貧乏人だってタバコを吸う量はそれほど変わらない。だけど同じ増税でも金持ちと貧乏人ではダメージが違う。
そういう話を子どもにもするべきなんだけどそんなことを考える大人自体少ない。
社会の厳しさをあなたに
この作品は私の好きな『ドラゴン桜』に次いで多くの人に観てもらいたいと思いました。
阿久津先生は序盤からひたすら勉強するように生徒を促します。
「良い中学に入って、良い高校に入って、良い大学に入って、良い会社に入る。それに何の意味があるんですか?」
終盤に生徒の一人が聞くわけです。なんで勉強しなくちゃいけないの?ってね。
「勉強はしなければならないものではなくて、したいと思うものです。新しいモノを見て何も感じない思考停止人間になってはいけない。」
これは相当痺れたね。
世の中には何もかも分かったふりしていて何も知らない思考停止した大人が多すぎる。そんな大人になっちゃだめだよね。
自分に子どもができたらそう言い聞かせたい。
親は知らず知らずのうちに子どもに考えさせないように働きかける。子どもにお金の心配なんかされたくないからね。考えるクセが身についていない子どもは大人になっても何も考えない子どもになる。
結果、「ありえないだろ!」みたいな詐欺に引っかかっちゃったりするんだよね。
気をつけましょうw