映画が好きでたまらないから、家にいて大迫力で観れるようにしたい!
そこで考えはじめたのが、ホームシアター作ること。
調べてみると、スピーカーとか防音とかの情報がバラバラで、イマイチ全体像がつかめず…
一番気にしている費用がイマイチ分からなかったんですよね。
そこで本ページでは、結局ホームシアター作るのに費用はどれくらいになるのか解説します。
Contents
ホームシアターに掛かる費用
ここでは、ホームシアターに掛かる費用は、下記の3つに分けて紹介します。
- スピーカーなど音響設備
- テレビ、プロジェクターなど映像設備
- 防音設備
性能はもちろん、対応する部屋の広さによっても変わってくるので、ぜひ参考にしてください。
スピーカーなど音響設備
ホームシアターを作るのに音響環境は、映像の臨場感を演出するのにかかせませんよね。
ホームシアターで音響設備を導入する方法は、大きく分けると以下の2通りになります。
導入方法 | サウンドバー | ホームシアターシステム |
設置方法 | 棒状のスピーカー1本をテレビ下に | 5つ以上のスピーカーを部屋全体に |
価格帯 | 1万円~ | 5万円~ |
ポイント | ・コンパクト ・リーズナブル | ・サウンドが立体的 |
スピーカーはピンきりで、中には100万円以上するハイクラスのものもあります。
本格的な音を聞きたい方は、数十万円かかるかもしれないことを覚えておきましょう。
ホームシアターシステムは、実際に部屋全体にスピーカーを設置するので、臨場感あるサウンドを楽しめます。
サウンドバーは、リアルな音質では劣るものの、サラウンドシステム(壁に反射させて横から音が聞こえたりする技術)が搭載されているものもあるので、十分に楽します。
選び方としては
- サウンドバー:場所はコンパクトに、導入コストを抑えてお手軽に
- シアターシステム:費用と場所を気にせず、ガッツリ楽しむ
といった具合です。
また、注意点として
- 防音設備が必要になるか
- テレビとの接続方法は対応しているのか(HDMIなど)
- 置き場所は問題ないか
などは事前に確認しておきましょう。
とくに、音響設備によって、防音設備の費用にも大きく関わってきます。
なので、防音設備を導入したときのことも考えて選びましょう。
スピーカーシステムの一例
設置する機器のイメージや価格の参考として、テレビに適したスピーカーを3種類ほど紹介します。
先述したサウンドバーとシアターシステムをそれぞれ紹介します。
ヤマハ YAS-109
云わずと知れた日本の音響メーカーの一つであるYAMAHAのサウンドバー。
- 独立サブウーファーなし
- 横幅89cm
という機種となっています。
※HDMIケーブルは付属していません。
横幅は89cmなので、40型のテレビの幅とだいたい同じくらいですね。
利用しているテレビが40~42型ならこちらが一番適していると思います。
価格も17,000円程度とリーズナブル。
SONY HT-X8500
音響メーカーとして最も有名なSONYのサウンドバーは根強い人気があります。
- 独立サブウーファーなし
- 横幅89cm
- ARC対応
- HDMIケーブル付属
加えて内蔵されてるデュアルサブウーファーによって重低音の迫力も一味違います。
ONKYO BASE-V60
音響設備の専門メーカーであるONKYOのスタンダードモデル。
アマゾンでも今日評価を得ており、室内を本格的なホームシアター空間に仕上げてくてます。
家での映画視聴とゲームの臨場感がこれほどまでに良くなるなんて。
自分は沢山映画を見るほうだし、ゲームもやる方なのに、いままで音に設備投資してこなかったことを後悔するほどに、買ってよかったと思いました。
Amazonレビューより
テレビ、プロジェクターなど映像設備
スピーカー同様、迫力ある映像を楽しむために必要不可欠な設備ですよね。
映像設備は、大きくテレビとプロジェクターに分かれます。
両者を簡単に比較すると
比較対象 | テレビ | プロジェクター |
画面の大きさに 対するコスパ | △ | 〇 |
明るさ環境の対応 | 〇 | × |
画質 | 〇 | △ |
設置性 | 〇 | △ |
ポイント | ・地デジとかも観れる ・内蔵スピーカーが良質 ・スクリーン不要 ・焦点距離など不要 | ・収納しやすい ・壁面がすっきり ・とにかく大画面 ・安い |
といったところ。
プロジェクターも高機能(Bluetooth、単焦点、高出力)のものになると10万を超えるものもあります。
画面の大きさに対する価格は、圧倒的にプロジェクターの方がいいです。
一例を取り上げると
- 75インチの4K対応テレビ→20万円以上
- 最大200インチまで対応のプロジェクター→2万円台
ぐらい差があります。
ホームシアタールームの基本利用が映画鑑賞で、大画面で映像を観るならプロジェクター。
普段は地デジ放送を観たりするのであれば、4K対応で50インチ以上のテレビを選びましょう。
プロジェクターのおすすめ
参考にテレビ鑑賞におすすめのプロジェクターを2種類紹介します。
それぞれ部屋のサイズや明るさに合わせて検討してみてください。
FANGOR 8500ルーメン プロジェクター
コストパフォーマンスに優れるFANGORのプロジェクター。
映像がきれいでなめらかと好評です。
一般的に4000ルーメン以上あれば明るい部屋でも鮮明に投影できると言われておりますが、本機種の明るさは8500ルーメンとなっており、大ホールや講堂で使われるもの以上の明るさとなっています。
GROVIEW 9000ルーメン プロジェクター
明るい室内にも負けない9000ルーメンの明るさと、リアル1080Pが自慢の本機種は、Amazonのレビューでも高評価を得ています。
価格もリーズナブルで、最初の一台にピッタリ。
防音設備
近隣住人に迷惑をかけないために、場合によっては防音設備を導入する必要があります。
防音設備の導入方法は、大きく2通りあります。
防音対策 | 施工工事 | |
方法 | ・防音シート貼る ・吸音マット敷く など DIY可 | ・防音ドアの導入 ・二重サッシ など、リフォーム 業者に依頼 |
費用 | 安い | 高い |
導入の手軽さ | 〇 | × |
防音効果 | △ | 〇 |
持ち家の場合は、専門業者に依頼して
- 壁に吸音材をいれる
- 二重窓にする
- 防音ドアにする
- 天井、床も工事
をして防音効果に優れたホームシアターを作れます。
費用は部屋の広さや施工内容にもよりますが
- 6畳ベーシック:150万円~
- 6畳ハイエンド:250万円~
- 8畳ベーシック:170万円~
- 8畳ハイエンド:290万円~
と、数十万単位で変わってきます。
一方で、リフォームが不可能な賃貸や、手軽に防音対策する場合は
- 吸音性の高いクッションフロアを敷く
- 窓にすき間テープを貼る
- 防音カーテンを取り付ける
- 吸音シートを壁に貼る
などの方法があります。
防音対策も材料や量によってピンキリですが、数千円で手に入るものが多く、6畳の部屋であれば数万もあればOKです。
しかも、DIYで簡単に設置もできるので、1日でできてしまうのもポイントですね。
ホームシアターの工事費
中には、設備の取り付けや工事を業者に依頼する方もいるでしょう。
ホームシアターを作るときに工事費も確認しておきたいですよね。
ここでは、下記の工事にどれくらいの費用がかかるのか紹介します。
- プロジェクターの天井取り付け
- スピーカーの天井取り付け
- 防音設備の工事費は?
部屋の広さや、依頼先によって異なるので、あくまでも目安程度にしていただければ幸いです。
プロジェクターの天井取り付け
プロジェクターの設置工事は、専門業者に依頼すると見積もりは下記の通り。
プロジェクター設置(補強工事) | 3万円~ |
スクリーン設置 | 3万円~ |
テレビ配線工事 | 1.5~3万円 |
LAN配線工事 | 1.5~3万円 |
電源工事 | 0.1~0.5万円 |
天井点検口取付 | 0.5~2万円 |
と、取り付けに関しては10~20万円がおおよその見積もりになります。
また、工事費に加えてプロジェクターやスクリーンの代金も追加されます。
スピーカーの天井取り付け
スピーカーの天井取り付けは、電気屋さん、または工務店に頼むことができます。
工事費の相場は、下記の通り。
配線工事 | 1.5~3万円 |
埋め込み工事 | 1.5~3万円 |
アンプ設置 | 0.1~0.5万円 |
電源工事 | 0.1~0.5万円 |
これに加えて、音響設備の費用がかかります。
- 埋め込みスピーカー:0.5~1万(1つ当たり)
- 吊り下げスピーカー:0.5~1万(1つ当たり)
- アンプ:3~4万
なので、工事費だけだと約4~7万円。プラスで音響設備がスピーカーの天井取り付けの費用になります。
一例ですが、4つ天井スピーカーを埋め込んだら、約10~20万円が相場になる計算です。
防音設備の工事費は?
防音工事は、戸建て・持ち家の方でないと難しいところ。
また
- 施工のグレード
- 家の構造(コンクリート造、木造、鉄骨造)
- 部屋の広さ
によって数十万単位で変わってきます。
部屋をまるごと防音する場合の工事費を下記にまとめると
コンクリート造の場合
勉強部屋 レベル | ホームシアター レベル | 楽器演奏部屋 レベル | |
4.5畳 | 150万円~ | 230万円~ | 290万円~ |
6畳 | 170万円~ | 260万円~ | 310万円~ |
8畳 | 200万円~ | 290万円~ | 330万円~ |
木造の場合
勉強部屋 レベル | ホームシアター レベル | 楽器演奏部屋 レベル | |
4.5畳 | 200万円~ | 280万円~ | 340万円~ |
6畳 | 230万円~ | 310万円~ | 370万円~ |
8畳 | 260万円~ | 340万円~ | 400万円~ |
になります。
少なくとも300万円は見積もっておきましょう。
一方で、部屋(6畳)の一部をリフォームする場合は
床 | 30~60万円 |
壁 | 20~30万円 |
窓 | 10~20万円 |
になります。
6畳の部屋を簡易的にリフォームする場合は約50~100万円が相場です。
他にも、下記のようなものであれば、自分でDIYすることもできます。
- 吸音性の高いクッションフロアを敷く
- 窓にすき間テープを貼る
- 防音カーテンを取り付ける
- 吸音シートを壁に貼る
これであれば、材料費だけなので約10万ほどあれば、大丈夫です。
ホームシアターを作るための見積もりまとめ
ホームシアターを作るための
- 音響設備
- 映像設備
- 防音設備
にかかる費用を下記の表におおまかにまとめます。
サウンドバー | 1~3万円 |
ホームシアターシステム (5.1ch以上のスピーカー) | 5~10万円 |
75インチ4Kテレビ | 20万円~ |
プロジェクター | 2~3万円 |
防音対策材料費 | 10万円 |
プロジェクターの天井取り付け | 10~20万円 |
スピーカーの天井取り付け | 10~20万円 |
防音工事(6畳・コンクリート造) | 250万円~ |
防音工事(6畳・木造) | 300万円~ |
防音リフォーム | 50~100万円 |
となります。
もちろん、購入する商品のグレードや部屋の広さ、求めるクオリティによって大きく変わります。
予算とどれくらいのホームシアターを作るのか、バランスをみつつ決めましょう。
下記にホームシアターを作る際のパターンをいくつか用意したので、どうしようか迷われる方はぜひ参考にしてください。
【予算30万:テレビも見るけど、ちょっと映画もリッチにみたい】
- ホームシアターシステム:7万円
- 75インチ4Kテレビ:20万円
- 吸音シート、防音カーテン導入:3万円
【予算10万:予算を抑えてお手軽にホームシアターを作りたい】
- サウンドバー:3万円
- プロジェクター:3万円
- スクリーン:2万円
- 吸音シート、防音カーテン導入:2万円
【予算100万:一部屋をホームシアター用に改造したい】
- ホームシアターシステム:7万円
- プロジェクター:3万円
- プロジェクターの天井取り付け:15万円
- 防音リフォーム(壁):70万円